ローマ人の物語 VII & III

ローマ人の物語VII 悪名高き皇帝たちローマ人の物語 VII
 塩野七生
初読:'05/06/02~'05/06/08
アウグストゥスを継いだ
ティベリウス帝から カリギュラ クラウディウス ネロにいたる
ユリウス=クラウディウス朝の皇帝たちの物語

専制国家の地盤が磐石になるかどうかは2代目にかかっていると信じていますが
ローマ帝国もまた後継者には恵まれていたようですね
ティベリウス帝は少なくとも名君と言えるはず
歴史に悪名高く残してしまうのは3つの要素のどれかを満たせばいい
ということですね
1)計画無き散財をして国家の財政に難を与える
2)歴史を書き残す知識層に嫌われる
3)後に主流になる宗教を弾圧する

ティベリウス帝は元老院に嫌われ
ネロはキリスト教徒の弾圧者として嫌われています。
ネロなどは暴君としてのイメージが名高いですが、
そこまでひどい存在でもなさそうに見えます。
ナルシストな変人であることには違いありませんが。
歴史は見る人にとってどうとでも、ということでしょうか。

キリスト教の史観から離れた存在である塩野氏という(日本人である)視点は
古代ローマを理解するためには、その直接の後継である欧州人よりも
優れているのかもとか思ったりもします。

しかし無能な派手好き カリギュラ帝 と ネロ帝 の間に
クラウディウス帝という堅実な皇帝が間に入ったのは
国家としてなんとも幸せなことですね。

ローマは一日にしてならず に比べて、なんとも読むのに苦労しました。
難しいからとか、つまらないからというのではなく
何度もも系譜やら地理を見直していたからでもありますが。
なんか 厚さが倍以上あるんですが・・・・
そりゃ 読むのに苦労というか時間がかかるわけだ

ローマ人の物語III 勝者の混迷ローマ人の物語 III
 塩野七生
初読:'05/06/13~'05/06/16
ハンニバルに挙国一致で勝利したローマの、カラダが大きくなりすぎたが故の混迷
元老院階級と民衆(ローマ市民)階級の権力闘争の物語
このシリーズは無駄にうんちくがたまっていきます。

どの巻で学んだのか記憶の果てですが、
ローマ人の名前というものが
個人名・家門名・家名 となっているというのがあります。
この巻に出番のある人ではないですが
ジュリアス・シーザーことユリウス・カエサル と教わりますが
すっかりと長らく ユリウスが名前だとばかり思っていたのですが
正式には ガイウス・ユリウス・カエサル だそうです。
日本でいうと 尊氏・源・足利 とか 家康・源・徳川
って いう感じになるでしょうか?

で、ローマ人の方は名前の方もバリエーションがそれほどなかったようで
ガイウスだのルキウスだの数種類しかなかったようです。
で、古代ローマ史に出てくる人の名前はこの家門名・家名だけで習うことが多いのですが
約2名程、どうしても個人の名前まで言及されるのがクラッスス兄弟
兄弟だけに、全く同じになってしまいますからね

このように流れで読むと、教科書のようにただ民衆派、騎士派などと言われるより
よほど理解しやすいですね。
やはり歴史はただ覚えるのではなく、背景と流れとで学んだ方が遙かに面白い。

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ローマ人の物語 I ローマは一日にしてならず

 塩野七生ローマ人の物語 I
初読: 06/01-06/01

塩野七生さんのライフワーク ローマ人の物語の最初
前々から気になっていたけれど、手を出していなかった本の筆頭クラスの一冊
1冊 3千円超では手を出しにくかったというのもあります。
が、今となっては文庫化もしており、非常に手を出しやすくなったので
いつ手を付けるか? という段階にはなっていたのですが。

重厚さに恐れをなして、手を付けれずにいたのに
ついに手を出したきっかけというのは、
普段行く床屋(目黒にあるLINKという床屋)の待合場所の本棚に
ローマ人の物語が並んでいたのです。
いざ読んでみると非常に面白い。知的好奇心も満たされる。至福の本でした。

その床屋では。ハードカバー版をカバーを剥いで並べてあったのだけれど
これが非常に格好がよい。
日に焼けてもそれが味であり、ハードカバーであればこそカバーの痛みも気にならない。
#このご時世 本のカバーも美麗でありカバーにカバーしてますし
#ある意味本末転倒になっています。
#この綺麗な装丁を思い切りよく剥ぐところにかっこよさがあります。

うわぁ・・・・真似してみたい
 と思いハードカバーに手を出しました。
3千円を超える本なので月に1冊、自分へのご褒美 という感じでしょうか?

で、アマゾンのマーケットプレイスを覗いてみたんですが
99円・・・・送料込み500円以下で手に入りました。
状態は新刊書店で買ったと考えても許容できる範囲で、お得な買い物でした。
探ってみるものですね。
出した人も自分が儲かるというよりは、捨てる位なら喜んでくれる人に
という感じなのかもしれません。

歴史でも殆ど習うことの無い、ロムルスから始まる王政ローマ
それに続く共和制 初期のローマの物語。
薀蓄ではなく、小説でもなく、紀伝体でもない、ローマ人の物語としか
結局表現しようのない、上手いタイトルですね。

ローマ人は多神教であり、日本人も多神教であり
キリスト教の史観から自由でいられるのは歴史学者の先人たちへのメリットと
いえるのではないでしょうか?
学者たちの論文では納得いかなかったものが、一次資料ではすっと自分に入ったと
書かれています。
自分としてしっかり消化できているということなんでしょうね。
ローマ人たちと自分の中で対話しそれを描き出していく
塩野さん独特のローマ人感の物語 自分にはあっているようです。

 

蛇足
塩野さんの本を最初に読んだのは
ロードス島攻防記  だったでしょうか?
 ロードス島って名前に惹かれたんですよね 当時は

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